完成見学会、竣工検査、手直しが終わり、12月8日に引っ越しをされました。
生活が始まって約一ヶ月。使い始めて分かる不具合や手直しも出てきます。
カーテンが取り付けられ、家具や電気製品がはいり、生活の大道具や小道具が屋内のそれぞれの場所を占めると、ヨーロッパパイン材ただ一色だった屋内はいつの間にか LOGHOUSE から LOGHOME へと変容を始めたようです。
薪割りが西山さんの日課となりました。
敷地で伐採して玉切りし、半年乾燥させた木々がまずは割られ、犬走りにたくさん仮置きされています。
雑木林だった敷地を切り開くのにも働いたチェーンソーと、グレンスフォシュ ブルークスの斧が活躍中です。
ストーブの暖かさと火の喜びを得る為には、時間を掛けての薪集めが必要となります。広葉樹の差し入れをしてくれる友人の山師さんが心強い味方のようです。
玄関正面のデッキ階段横にネームプレートと郵便受けが取り付けられ(上左)、外部のDIY作品第一号として、薪小屋が製作されています(上右)。
高床のデッキにはラティスフェンスが付き(下左)、NTTから譲り受けた引き込みポールでは、様々なアンテナが働いてします(下右)。

家具が置かれ窓にカーテンが取り付けられたリビングと寝室には、外部から柔らかな木漏れ日が差し込み、明るく居心地の良い空間となっています。
リビングの北面には大工さん造作のオーディオ棚。右手洋室から使う大型のウォークインクローゼットとの間が、上手く活用されています(左)。
屋内でも随所にDIYが始まりました。ダイニングの角にはパソコンテーブルと電話台が上手に取り付けられて活躍しています(右)。
ナスシステムキッチンのクリエ・グラッセ2550(上左)とカップボード。冷蔵庫との間には大工さん造作の棚(上右)。

西山さんご夫妻が図面作成で一番苦心された場所。
リビングとの広い空間を共有しながらも、対面のキッチンとダイニングそれぞれが固有の空間を形作っています(左)。
食器棚とログ壁との間には夫人専用のワーキングデスク(左)。キッチンカウンターの下の空間にはダイニングテーブルで使う小物を全て収納出来るように工夫された引き戸や引き出しが作られ、照明スイッチ・コンセント・浴室の操作盤もカウンターサイドに付きました(右)。全て夫人の図面通りに造作された物です。
広々とした洗面所では西山さん製作の収納棚がすでに利用されています。洗濯機との間にはTOTOの洗濯流し(左)。
階段下を活用した靴箱も仕事を始めています(右)。その奥も毎日使う掃除機などの収納に使われています。
二階のフリースペースは、南側妻壁を占めるガラス窓からの陽光を受けて、子供さんの楽しい遊び場となっています。
天井の角度に合わせて造作された収納棚も夫人の図面から(左)。

長男小学校入学の今春を、タイムリミットとして始まった西山家の家造り。
数年掛けた土地探しのご苦労の甲斐あって、希望通りの土地に巡り会われ、九州各地のモデルハウスの見学や長年の情報収集を結実されて、ご自身で描かれた図面通りの住宅が、ようやくここに完成致しました。

この場所を舞台の一つとして、子供さん達がさらに大きく大きく成長され、親の希望を遙かに凌駕し、たくましく海外に雄飛する青年となるのを、このログハウスが見守ってくれるものと期待しています。 長らくご覧をいただき、ありがとうございました。
今回で西山さんご一家のログハウス造りのご報告を終了致します。

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▼西山さんちCONTENTS
四方風景 竹木伐採 地質調査 屋根 コーキング 天井 壁 床
立ち会い 配置決定 地盤改良 棟換気 床下断熱 煙突 間仕切り
地盤改良 地鎮祭 遣り方 窓額縁 階段 手摺り 間仕切り壁
配筋 べた基礎 布基礎 屋根裏部屋 デッキ 炉台 照明
荷下ろし 電気水道 土台敷設 配線 デッキ ストーブ 水回り
ログ組み建て デッキ キッチン 外観
小屋組み 棟上げ 餅まき
1月16日
完成
屋根 窓 妻壁  その後の変化(1)
妻壁の窓 天窓 システムバス その後の変化(2)
外部ドア 煙導囲 妻壁 塗装 『夢の丸太小屋に暮らす』2006年5月号