フィンランドで加工されたラミネート角ログの躯体と、戸・窓・板・ストーブ一式などを満載した二本のコンテナが、 9月1日、博多港から現地に陸送されました。
台風の二度の洗礼を受け、いよいよ組み建てです。


組み建て初日。
天気予報が良い方に外れて、ログの梱包4個を初めて開きました。
台風や不順な天候で、カビや汚れを心配していましたが、フィンランドで梱包された時のままにほぼ近い状態でした。
まずは、一段目だけをを選り分けます。
基礎から立ち上がったアンカーボルトは、基礎パッキン・土台・根太・スペーサー(下地合板と床板をログの下に挟み込む為の空間を作ります)を通して、一段目(シルログ)に固定されます。
縦一列に開けられた電気配線用の穴に、電気屋さん三人が種類や長さを計算しながら配線し、土台に斜めの穴を開けて全ては床下で結束されます。
一段目には様々な作業を必要とします。約半日掛かりました。
玄関横に組み上げられたブロックは、施主により玄関サイドとして漆喰が施され、反対側にはストーブの予定です(右上)。
上下ログの緊結の為、木ダボ数百本を使います。
一段ずつ電気配線をしながら、既に開けられた穴にダボを叩き込み、上下のログがしっかり納まるようにさらにかけやで叩きます。
一段目がなんとか手際よく納まり、この日は7段目位まですすみました。
天気が安定しないので、すっぽり覆って一日目を終了(左)。
組み建て二日目。
何のトラブルも無く、順調に組み上がっていきます。クレーンの登場で、窓上からの長いログもスムーズに載り、一気に壁が姿を現してきました。
ロフトの床や階段・バルコニーなどを受ける長いログも最後に載り、予備ログを残し全てのログが組み上がりました。
一箇所だけノッチ(交差部分)の加工忘れがありましたが、大工さんがノミで落として、きれいに納まりました(右下)。
最後に激しい夕立に見舞われ、ブルーシートですっぽり覆って、みんなで傾斜を付けて雨を外に流したものの、大分濡らしてしまいました。

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▼西山さんちCONTENTS
四方風景 竹木伐採 地質調査 屋根 コーキング 天井 壁 床
立ち会い 配置決定 地盤改良 棟換気 床下断熱 煙突 間仕切り
地盤改良 地鎮祭 遣り方 窓額縁 階段 手摺り 間仕切り壁
配筋 べた基礎 布基礎 屋根裏部屋 デッキ 炉台 照明
荷下ろし 電気水道 土台敷設 配線 デッキ ストーブ 水回り
10月3日1
ログ組み建て デッキ キッチン 外観
小屋組み 棟上げ 餅まき 完成
屋根 窓 妻壁  その後の変化(1)
妻壁の窓 天窓 システムバス その後の変化(2)
外部ドア 煙導囲 妻壁 塗装 『夢の丸太小屋に暮らす』2006年5月号