L字形の大きなデッキが出来上がり、三ヶ所に階段が取り付けられました。
室内は一部の建具造作を残すのみ、カーテンの準備も進み、引っ越しまであと幾日。
大きな木を残すという条件でこの土地を分けて頂きました。どの場所に家が建てられるのか分からない程、雑木と竹に覆われて鬱蒼とした状況でしたが、幸い二本の大木の間に丁度良い空間がありました。
一本は玄関のすぐ前。広いデッキの中にうまく納まりました。
もう一本は西側のデッキの中に。
落ち葉が少し気になりますが、西日をさえぎり、程良い木陰を提供してくれそうです。
三ヶ所の階段は計画よりも角度を幾分緩やかにしました。
高床式のデッキの下には白い砕石が敷き詰められています。
木の色一色の室内に変化をもたらし、大きなアクセントとなるカーテンが付きます。窓額縁まで覆う大きなカーテンの為に、支柱に履かせる下駄は施主により丁寧に工作されています。
グルニエの窓は地上から約7m。北側の窓からは川の向こうに、日大高校のグランドと県立養護学校が(左)、東側の天窓を通しては、田圃と住宅が見渡せます(右)。この先には白砂青松の一ツ葉海岸と日向灘が広がっています。
キッチンのグリルフードは下から立ち上がった壁に固定し、対面空間の上にある食器乾燥機付きの収納棚は天井に固定し、それぞれセトリング対策を施してあります。当初垂れ壁に固定されていた収納棚は不安定で、再度天井に金物で固定されました(左)。
室内最後の造作となった、キッチンダイニング間の収納棚と窓際のワークデスク(右)。ダイニングテーブルの高さに合わせて造作されていて、食卓の小物が賢くきれいに収納されそうです。リビング側に向けて、主なスイッチや浴室のリモートスイッチが付きます。
東側(左)と北側(右)からの遠景。
川の隣接地で学校に近く広々とした雑木林の中、という当初からのご希望を十分に満たした場所に恵まれたログハウスは、時とともにこの環境に溶け込んでいくことでしょう。

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▼西山さんちCONTENTS
四方風景 竹木伐採 地質調査 屋根 コーキング 天井 壁 床
立ち会い 配置決定 地盤改良 棟換気 床下断熱 煙突 間仕切り
地盤改良 地鎮祭 遣り方 窓額縁 階段 手摺り 間仕切り壁
配筋 べた基礎 布基礎 屋根裏部屋 デッキ 炉台 照明
荷下ろし 電気水道 土台敷設 配線 デッキ ストーブ 水回り
ログ組み建て
1月8日
デッキ キッチン 外観
小屋組み 棟上げ 餅まき 完成
屋根 窓 妻壁  その後の変化(1)
妻壁の窓 天窓 システムバス その後の変化(2)
外部ドア 煙導囲 妻壁 塗装 『夢の丸太小屋に暮らす』2006年5月号