長年にわたる西山さんの土地探しがようやく実りました。
宮崎市北部にある約400坪の雑木林。紆余曲折を経ながらも、ご希望通りの土地に幸運にも巡り会う事が叶いました。 場所は、フェニックス動物園から西へ国道10号線の交差点まで進み、すぐ右側の新名爪川の堤防南側を西へ300m。
施主ご一家の想いと夢がたっぷりと込められたプランを基に、これから年末に掛けて建築してまいります。
完成までの建築経過をどうぞご覧下さい。
田圃に囲まれた県立養護学校のすぐ南、新名爪川の南側に鬱蒼とした雑木と竹の林。戦後しばらくは畑だったそうですが、今は大きな樹木が並び、密生した無数の竹に覆われています。
偶然ながら土地の所有者島津さんと西山さんには、出会われる前から様々なご縁があったようです。
幾らか高くなった南の隣家から見えるのは、ほとんど竹。果たしてこれらをどう処分出来るものか・・・?!
予定地は接道条件(4m道路に2m接する)を満たしていません。西側に昔使われていた里道がありますので、これを払い下げてもらう為の現地調査を、市役所の関係各課にお願い致しました。
市道の行き止まりから堤防までの60数mの里道は2〜4mの幅で、東西の土地からは2〜3m落ち込んで、もはや道の面影もありません。
しかし、この里道の下に排水管が埋設されている事が分かり、払い下げを受ける事が出来ず、市道に向けて南隣地の敷地を分けて頂くことになりました。
施主とバイク仲間の協力とで、密生する竹が伐採されていきます。
シルバー人材センターにも力を借りて、竹の山が何ヶ所も築かれ、果たして全部持ち出すのに、どれだけの人力と費用が掛かるものか・・・気になる処です。
空間が開けてくると、ログハウスの建ちそうな場所がおぼろげながら見えてきました。
敷地への進入路は里道入口から45°右折して、この方角になります(左)。
竹の根が土を盛り上げている中央部分を均して、段差のある里道の境界までを埋める必要があります(右)。
スウェーデン式の地質調査。四方境界に段差があって自走式機械が入らず、旧式での検査となりました。 予想通り表土が軟弱で、1m表層改良の必要ありとの結果でした。

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▼西山さんちCONTENTS
8月16日1
四方風景 竹木伐採 地質調査 屋根 コーキング 天井 壁 床
立ち会い 配置決定 地盤改良 棟換気 床下断熱 煙突 間仕切り
地盤改良 地鎮祭 遣り方 窓額縁 階段 手摺り 間仕切り壁
配筋 べた基礎 布基礎 屋根裏部屋 デッキ 炉台 照明
荷下ろし 電気水道 土台敷設 配線 デッキ ストーブ 水回り
ログ組み建て デッキ キッチン 外観
小屋組み 棟上げ 餅まき 完成
屋根 窓 妻壁  その後の変化(1)
妻壁の窓 天窓 システムバス その後の変化(2)
外部ドア 煙導囲 妻壁 塗装 『夢の丸太小屋に暮らす』2006年5月号