外部・内部の造作が順調に進んでいます。9月中旬の進捗状況をご覧下さい。
大きな丸太や無垢の板に、断熱・調湿・調音・耐震・耐久・芳香などの多くの特性があるとはいえ、これまではあくまでもそれらの特性を十分に活かす為の骨格造り。
この立派な器の中に、毎日の生活を豊かに楽しくする様々な機能が、次々と造作されてゆきます。
癖のあるおもしろい曲がり木が磨き上げられ、玄関の上がり框(かまち)に据えられました。 和室はリビングより35cm高くなり、キッチンとの間に両方から使えるクローゼットや押入が設置されます。
カナダで加工された半割り丸太のL形階段が組み上がりました(左上)。踏み板もキズが付かないように養生されています(右上)。柱と手摺りは丸太のまま輸入して、現場で施主と相談しながらの楽しい造作になります。
階段踊り場を支える柱の上部固定にもかわいい工夫が(左下)。階段最上部は固定せず梁と摺り合わせる形でセトリング対策(右下)。
断熱材を設置した上に、壁や屋根の仕上げ材を取り付けて行きます。反りや割れや節の抜けで使えない材もあります。
両端をぴったりカットしたり、丸太の裏にきれいに差し込んだり、両サイドの凸凹をしっかり納める等、体勢の良くない中での細かな造作が続きます。
外部煙突を受けたスクウェアサポートは、下からの内部煙突の設置待ち。 子供部屋の一つを無しにした空間に、なにやら楽しい造作が始まりました。
窓のすべてには内部・外部から額縁が取り付けられます。
階段上のフィックス窓(左)と吹き抜けの三角フィックス窓(右)。
キッチン上部に天井から吊り下げられたレンジフード。丸太に切り込みが入れられてセトリング対策が施され、丸太に開けられた穴から排気します。
リビング・キッチンから和室に上がる場所です。丸太の横に隙間を作り、床を造作。
丸太を加工された厚手の板が二枚、框になる予定。
見づらいかも知れませんが、手前のキッチンと洗面室の間の間仕切り壁用に、丸太に切り込みが入りました。電気配線・水道配管の多い大切な間仕切り壁になります。
一ヶ月半の間に15mmのセトリング。通しボルトの下端です。その分、玄関屋根を支える柱二本のスクリュージャッキを落としてやります。 丸太に支えられた玄関の屋根。その玄関上部にはセトリングスペースがあります。その空間を隠すセトリングボードにもちょっとした飾りのカーブが・・・。
玄関はこんな風になりました。
奥の床と同じ高さのタイル三和土(たたき)が手前にきます。
大工さん5人がそれぞれに持ち場を受け持って、1人か2人で一箇所ずつ仕上げてゆきます。
二階洋室の間の間仕切り壁には、両方からそれぞれ使うちょっとした空間と棚のご注文が森さんからありました。
一本丸太で来たシルログ(一段目丸太)の、戸や掃出し窓部分の残り丸太が、あちこちで有効に活用されてゆきます。
二階のフリースペースには、本棚付きのテーブルが造作され、山で葉枯らしされて乾燥した尾鈴の木が登場(上)。
その前には、これもシルログ丸太の残りが利用され、吹き抜けの手摺り部分にベンチが設置されています。バルコニーへの単なる通路の予定でしたが、二階にもう一部屋が必要になるまでの間、この空間が子供さんたちにとって居心地の良い楽しい場所でありますように!
二階洋室にはそれぞれ折り戸付きのクローゼット。
子供部屋のクローゼットは内部奥行55cm(左)。主寝室は65cmに。
段差のある和室とキッチンの間に、クローゼットの骨格が見えてきました。
当初予定の図面と現場で見る実物では、使い心地の点で幾らかの問題点が現れてきて、変更となりました。
丸太の梁と幾分下がったクローゼット上端の間にセトリングスペースがきます。そのスペース上部はレンジフード上部同様に板で覆う予定でしたが、予想以上の広い空間が勿体ないので、補強して吊り下げの収納とする事になりました。
大工さん達の柔軟な発想や楽しい知恵が随所に活かされてゆきます。
フリースペースのピークドーマーの頂点に丸太が設置され、窓の額縁も半割丸太が使われています(左)。
階段下部の手摺りにはこんな曲がり木が登場しました。まだ仮置きの状態ですが、この上の手摺り同様楽しいアクセントになりそうです。手摺り用の輸入丸太は別な場所で利用されます。

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▼森さんちCONTENTS
四方風景 地質調査 地鎮祭 1階戸・窓 屋根 床板
カナダでの加工写真
9月28日
2階の壁・収納・フリースペース
基礎工事 浴室 板金・コーキング 手摺り
コンテナからの荷降ろし クローゼット 和室 キッチン
いよいよ組み建て キッチン  炉台  デッキ
壁が組まれて二階まで ついに完成!
棟が上がって盛大な餅撒き 新たな生活のご様子
屋根 2階窓 2階床と1階天井 完成後のお住まいのご様子
板金 2階トイレと外壁 玄関