外部・内部の造作が順調に進んでいます。全国的に冷夏・・・が信じられない、宮崎の暑い毎日。
8月下旬の進捗状況をご覧下さい。
地元のシルバー人材センターに応援を頂いて、室内の丸太が隅々まで磨かれてゆきます。 吹き抜けと洋室の間の2階トイレ。
セトリング・防音・防震対策に様々な知恵と工夫が施されます。
室内空間の全体が現れてきました。電気配線と水道配管が済んでいませんので、2階の床下地板は仮止め。間仕切り壁を受ける柱は、カナダで平らに加工され溝も彫り込んであります。階段と吹き抜けの手摺り・手摺り子は未加工の丸太を注文し、現地で施主の好みに合わせて加工します。
幾つもの専門業者が参加しますが、毎回いずれかの業者と上手く噛み合わない事が出てきます。今回は板金が後手に回りました。見積り段階の仕様と現場での判断が大きく食い違い、やり直しを二回。大雨位では問題有りませんが台風となると話は別です。下から吹き上がる水をこれでは防げません。
板金屋さんと棟梁と三人で、細かく確認しながらやり直してもらいましたが、台風を念頭に置くと完璧はありません。
2階トイレの配水管がご覧のように取り付けられました。塩ビ管を固定する部分にはクッションが巻かれ、1階天井と2階床の間には、防音シートと断熱材が詰められました。
2階洋室にはそれぞれ手動の大型天窓が設置されました。左は棟木と母屋の間。右は母屋と桁の間に低く取り付けられ、寝ながら星の瞬きをご覧頂けそうです。ただこちらは、上にこもる夏の熱気を逃がす工夫が必要になります。
シェットドーマー(東西洋室の出窓)は棟木の高さ、母屋の位置、屋根の傾斜によってその空間が決まります。ポスト&ビームに囲まれた東西の壁の高さはこの場合高い方ですが、低くなる事の方が多いようです。それに合わせて窓を小さくすると、外観・採光・通風の面で見劣りしますので、極力大きな窓にする方が良いようです。室内側はカーテンを二列にしたりと工夫が出来ます。
バルコニーまではみ出して空間を広げたピークドーマー。外観の大きなアクセントになるピークドーマーも、小さいと室内側では余り役に立ちません。
右側はリビングから立ち上がってくる階段空間。
和室はリビングから35p上がる予定で、床の造作は後になります。今は階段用の丸太が置かれています。 窓の入った妻壁に胴縁が打たれ、外部仕上げ材設置の準備が進んでいます。
屋根仕舞いのポイントになるシェットドーマーの四隅の柱と煙導囲いの周辺。
台風では屋根の下から上へ想像以上に水が吹き上がってゆきます。この後、相談しながら補修・補強が施されました。
ピークドーマーの下端も要注意の場所ですし、両サイドの谷は人間の上り下りや太陽の熱射でルーフィング(防水下地材)に穴が開いたりよれたりしています。両方の谷にはルーフィングを追加して張ってもらい、銅板を設置します。
外付けの玄関の造作が始まりました。柱二本に支えられた玄関の屋根はセトリングで少し落ちてきます。玄関の構造材は上下に分けられ、丸太に固定する釘は構造材に開けられた溝を落ちてゆきます。構造材の両側に合わせて丸太には溝が掘られ、外側内側の壁材をはめ込むようになっています。
妻壁に外部仕上材が張られてゆきます。よく間違うのですが、外側面の方が荒削りで塗料を吸収し易くなっています。天井との境目や柱との間も、十分にコーキングしないと水の進入口になりかねません。

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▼森さんちCONTENTS
四方風景 地質調査 地鎮祭 1階戸・窓 屋根 床板
カナダでの加工写真 2階の壁・収納・フリースペース
基礎工事 浴室 板金・コーキング 手摺り
コンテナからの荷降ろし クローゼット 和室 キッチン
いよいよ組み建て キッチン  炉台  デッキ
壁が組まれて二階まで ついに完成!
棟が上がって盛大な餅撒き 新たな生活のご様子
屋根 2階窓 2階床と1階天井 完成後のお住まいのご様子
8月31日
板金 2階トイレと外壁 玄関