今回初めての取引メーカーなので、キットの中身がどうも心配です。
これまで、キット到着の週末か翌週末には組み上げていましたが、念のため一週間の余裕を持って、10月8〜11日に「組建て体験見学会」と銘打って組み建てを計画する事に致しました。
案の定、こちらの想定とは懸け離れた部材が含まれていて、戸惑うばかり。


早速、梱包を開き、検品しながら床下の材を加工していきます。
まず、120×120oで注文した土台のサイズが128×128と130×130の二種類あります。大引は予定より数が多く、根太が見あたりません。そこで終盤に使うテラスの階段材などを割いて、根太に代用することにしました。
床下は様々な組み方がありますが、今回はまず、基礎パッキンの上に土台を敷設し(上左)、土台と同じ高さに大引きと火打ち土台を設置(上右と下左)、それらの上に根太を載せていきます(下)。
敷地のちょうど出入口となる場所に、歩行者・自転車止めの柵と反射板、それに縁石とガードレールがあります。国土交通省の管轄ですが、この移設は木幡さんの負担となります。施工業者立ち会いの元で新たな設置場所を検討し、現在申請書の提出準備中です。
根太の設置(上左)に合わせて、床下で結束される電気配線が、根太を通して進みます(上右)。
和室中央の床下では囲炉裏のベースが造作されていきます(下左)。
サビの出ている物を含んでいたほとんどの金物は、全て亜鉛メッキをやり直ししました(下右)。
いよいよ組建て初日。
朝一時間、止むのを待った雨も上がり予報通り空が明るくなって来ました。
舞台を整え(上左)、5つのログ梱包を開きます(上右)。
両端からチェックしただけで、前もって全部の検品は出来ません。後は欠品の無いことを祈るだけです。
壁や梁ごとに4ヶ所の置き場に分けました(中と左)。
一段目の設置には半日以上を費やします。ここで狂えば台無しです(上)。
ログに開けられた電気穴の真下の土台に穴を開け、床下結束用電気配線も同時スタートします。
シルログ(一段目のログ)には座堀りせず、その上のログの底を掘る予定でしたが、予定より大きな土台が来たので、土台とシルログ両方共に座堀りをすることになり(下右)、水が溜まらないようたっぷりのコーキングを施しました。
毎回組建ての時は、施主に炊き出しをお願いしています。
晩夏初秋の好天の中、沢山のご馳走を味わいながら話もはずんで、気分良好の昼食となりました。

妻壁側となるハーフログが納まり、直交するログがその上に載ります(上左)。全てかけやできっちりと叩き込んで固定していきます(上右)。
新たなログの設置前に、電気屋さん4人が予定通りの電気穴に配線していきます(中)。
電気穴の位置には、配線の種類が書かれた札が貼り付けられました(下左)。間違ってダボが打ち込まれれば面倒なことになります。
照明機器などのコンセントやスイッチ位置については、ここに至るまで相当検討されてきました。この前夜にも最終確認の打ち合わせをしています。それでも、特に高さなどは、ログが建ち上がっていく現場でないと実感出来ません。
施主お二人は舞台に上がり、電気屋さんと全ての最終確認をしながら、ログに横穴を開けます(下右)。

大工さんや電気屋さんの連携もスムーズに取れるようになり、一段また一段と、田の字のログが積み重なっていきます。
二日目の朝。
昨日の成果、四段から五段立ち上がったログ壁が、朝日に輝いています。
昼前には5tクレーンも入り、ドアや窓の形が少しずつ見えてきました(上左)。
今日は特製カレー。新たなメンバーも加わり、快晴の中、楽しくにぎやかに昼食が進んでいます(上右)。
またたく間に、東西三面、南北三面の壁が出来上がりました(中と左)。

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▼木幡さんちCONTENTS
四方 排水路 配置決め 地質調査 屋根組みと金物取付
倉庫基礎造り 倉庫設置 草刈り 戸窓の設置と屋根
地鎮祭  いよいよスタート 外部内部の造作
フィンランドでの加工風景 最終段階の造作
基礎工事まで ようやく完成
コンテナ到着  荷下ろし 完成後の生活
10月27日
ログ組み建て 完成後の変化
小屋組み・棟上げと垂木架け