ヘルシンキ港で船積みされたコンテナ三本が、地中海・インド洋経由で博多港に着いたのは9月11日。
通関手続きの後、23日に宮崎へ搬送し、ログ・戸窓・テラス材等含めた全ての板・金物一式、全25梱包が敷地に並びました。
前日に輸入手続きや通関検査を受けた、40ft1本と20ft2本のコンテナは、夜中に現地近くに到着し、ローソンの駐車場をお借りして待機していました。
一旦通り過ぎて回転し、現場敷地へはバックで入れてもらいました。
長旅の終着を、輝く朝日が迎えてくれています。
さあ、いよいよ開封!
一番梱包の少ないコンテナから、施主が封印をカットします。
9.11以来、封印が厳重になってきました。
当初予定より急遽一本増えたこのコンテナを開けると、ヨーロッパパイン材の独特の匂いが漂ってきます。
最後に載せた板の梱包は、安易な積み方がしてあり、荷崩れを起こしていました。
荷下ろしはユンボで引きずり出してクレーンで吊り上げる方法です。
一つ一つが相当な重量になりますし、戸や窓などの壊れ易い物も含まれています(上・中左)。
20ft(6m)の梱包は長いもので5m前後ですから、割と順調に引き出す事が出来ました。
問題はこの40ft(12m)のコンテナ。
どういう方法でこんなに詰め込めたのか不思議な程、びっしりと隙間無く積み込まれています。
手作業で降ろす物も有ります。
指揮を取る棟梁の判断で、引き出す順序、降ろす順番を決めていき、スムーズにいったり四苦八苦したり・・・。
仮置き用に一つの梱包が手前に置いてあります。
一番上には、12mの棟木や母屋など長尺物の構造材が載っています。
広い敷地のおかげで、25個の梱包をゆったりと置く事が出来ました。
最初に使う防腐防蟻加圧注入材を近くに置き(上左)、長尺の棟木などは、組み建ての時に加工が必要ですから、はずれの少し広い場所に置いておきます(下右)。
これから注入材の土台・大引・根太・火打土台・スペーサーや基礎パッキン・鋼製束などで床下を造作し、10月8・9日にログ壁の組み建て、10・11日で棟上げの予定です。

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▼木幡さんちCONTENTS
四方 排水路 配置決め 地質調査 屋根組みと金物取付
倉庫基礎造り 倉庫設置 草刈り 戸窓の設置と屋根
地鎮祭  いよいよスタート 外部内部の造作
フィンランドでの加工風景 最終段階の造作
基礎工事まで ようやく完成
10月7日
コンテナ到着  荷下ろし 完成後の生活
ログ組み建て 完成後の変化
小屋組み・棟上げと垂木架け