7月3日、地元の自治会長でもある野島神社の河野宮司に主宰頂き、厳かに地鎮祭を執り行いました。
宮司さんに頂いた手引きによれば、地鎮祭は「とこしずめのまつり」と読み、「その敷地の守護神を祭って、その神慮(めぐみやおかげさま)を称え尊び、この土地をお借りして今後益々栄えあらん事と、土地の平安堅固あらん事を、申し述べ祈願すること。」とあります。

祭壇には、米・酒・塩・水をはじめ、鯛や昆布や干し物などの「海の幸」、各種野菜や果物などの「山の幸」、それに鮎などの「川の幸」、鶏の代理としての卵やお菓子などが、載りきらない程に供えられました。

修祓(シュウバツ)の儀(おはらい)、降神の儀(オーのご発声)、献センの儀(酒・水の蓋を取る)、そして祝詞(ノリト)奏上へと厳粛に進行していきます。
散供(サンク)の儀では、宮司と共に施主が榊(サカキ)を手に進みいで、敷地の四方をお祓いし、それに合わせて宮司が御神酒をまいて清めます。
刈り初め(カリゾメ)の儀。三回発声しながら鎌で茅を刈り取る木幡さん(左)。
穿初め(ウガチゾメ)の儀は、棟梁が三回スコップを入れます(右)。
申し訳け無くも、フィルムの入れ替え中に施主の玉串奉奠(ホウテン)の儀は終わっておりました。
撤セン(テッセン)の儀で御神酒と御水器に蓋をし、昇神の儀で神様にお帰り頂き、地鎮祭のすべてが滞り無く閉式となりました。

お祓いを受けた御神酒を一同うやうやしく頂戴し、人間の体内までお清めが出来たようです。

同様にお祓いをうけた五合のお米と一合のお塩そして御神酒を、敷地の四隅に立てられた御幣の周りに撒きながら、敷地の守り神に末永いご加護をお願い致しました。
この土地を取得されるまでには、一年半に渡り多くの紆余曲折がありました。「飛行場から30分以内の海沿い」を希望された木幡さんご夫妻とこの土地には、何かの深い縁(エニシ)があったのだと強く感じます。
フィンランドでは躯体となるログの加工が始まりました。
8月に基礎工事をし、9月上旬のコンテナ到着を待ちます。

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▼木幡さんちCONTENTS
四方 排水路 配置決め 地質調査 屋根組みと金物取付
倉庫基礎造り 倉庫設置 草刈り 戸窓の設置と屋根
7月14日
地鎮祭  いよいよスタート 外部内部の造作
フィンランドでの加工風景 最終段階の造作
基礎工事まで ようやく完成
コンテナ到着  荷下ろし 完成後の生活
ログ組み建て 完成後の変化
小屋組み・棟上げと垂木架け