星野さんご一家へのプレゼントを満載したコンテナが、ちょうどクリスマス週間にフィンランドの北極圏、サンタクロースの故郷ラップランドの工場を出発しました。 キット到着までに、敷地の準備をしておかなければなりません。
地鎮祭と基礎工事の様子をご覧下さい。
フィンランドのメーカーから、コンテナ二台の出発の写真が、メール添付で届きました。現地は日の出10時で日没3時、気温−20°との事です。
ヘルシンキ港出発が1月5日、ドイツのハンブルグに立ち寄り、地中海とインド洋を経由し、韓国の釜山で積み替えられて、博多港に着くのはバレンタインデーの予定です。

市内各所を探されて、ようやく巡り会えた200坪の土地。雑木を切り開いて整地してみると、霧島連山を見渡せる高台に、素晴らしい宅地が現れました。
二度の地質調査で配置変更や地盤強化をしながら宅地をしっかり整え、地盤の落ち着く期間をたっぷり取りました。
ちょうど大分からおいでの奥様のご両親もご一緒に、天の神様や地の神様に土地の拝借をお許し頂き、星野さんご一家の末永いご繁栄を見守って頂くようお願いをしながら、地鎮祭を執り行いました。
神主と進行係を兼務のカメラマンは、肝腎の施主ご夫妻の玉串奉奠を撮り損ねてしまいました。
ご両親や子供さん達の柏手も、広く開けた青空と大地に響き渡ります。
刈り初めの儀をご主人に、うがち初めの儀を奥様にお願いしました。
敷地に生えていた多くの木々や竹や草にも感謝しながら、その跡に建てさせて頂く住宅が、事故やトラブルも無く立派に完成するよう祈るばかりです。
広い敷地の四隅に立てた御幣の周りや進入路に、土地の拝借を感謝しながらお米やお塩をまき、お父様には建築場所をお酒で清めて頂きました。

基礎工事の定規となる「遣り方」。
四方に板を回し、基礎の位置に印が付き高さの基準にもなります。
急な坂道の進入路を少しでも登りやすいように、再度整地をお願いしました(上)。進入路入口付近に軟弱地盤の元になる水脈が有り(下左)、パイプを埋めて下の排水溝へ水路を作りましたが、地盤が落ち着くまで少し掛かりそうです(下右)。

再度、基礎の下地となる砕石を締め固め、防蟻処理をして防水ポリフィルムを敷きました。太い鉄筋が準備されています。
布基礎の立ち上がる田の字部分は深堀して二重の配筋です。コンクリートの中央に鉄筋がくるように、角石を要所に置いて全体を浮かしてあります(左)。給排水用の配管も準備され、布基礎用の縦の配筋もしっかり組まれています(右)。
ベースの打設が始まりました。
24(セメントの量・240kg/1立米)−18(スランプ値・粘性度)−20(混合砕石の直径・o)の配合です。生コンが隅々までしっかりと行き渡るように、バイブレーターを充分に掛けています。
ミキサー車一台分ごとに、真っ平らになるように均していきます。左官屋さんの小手使い・腕の見せどころです。
生コン車6台が出入りし、合計で16.5立米。クレーンの作業も続きます。
敷地の周辺には直接配線出来る電柱が有りません。
市道沿いに3本、敷地内に1本の電柱を建ててもらう事になりそうです。電柱間50mを目安に、予定地に印の杭を打ち込んでいきます。
ベタ基礎のベースがしっかりと固まりました。
打設時に押されたご家族5人の手形も、玄関横にかわいく並んでいます。
布基礎の型枠の取り付けが始まりました(左)。土台や一段目のログと緊結する為のアンカーボルトも、基礎天端からの出幅通りに固定されています(右)。
布基礎の打設もバイブレーターをこまめに使って隙間無く詰め込まれ、墨や目印通りの高さに均されていきます。
布天端を完全な水平にする為に、最後に流されたレベラーも白く固まっています。重量の有るログハウスを支える基礎が、立派に完成しました(左)。
3坪の仮設倉庫とトイレも設置され、木の関係では唯一キットに含まれない合板も届いています。
長い養生期間を置いて、型枠が外されています(左)。
雨の時に泥となったり水溜まりの出来る場所に、キットなどの梱包が少しでも汚れないように作業がやりやすいようにと、ダンプ2台の砕石を敷きました(右)。

コンテナの到着を待つ準備が、全て整いました。



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▼星野さんちCONTENTS
敷地外観 進入道路 整地 基礎下地 屋根造作 妻壁 戸窓 浴室設置
フィンランドでの原木伐採の様子 外部壁 電柱設置 断熱材 軒天
2月24日
地鎮祭 進入路造成 電柱準備 基礎工事 二階配管 外壁 屋根板金 塗装
コンテナ到着 荷下ろし 床 間仕切壁 板金 左官 配管
床下造作 組み建て初日 左官 外周造作 内部仕上 テラス
壁の組み建て二日目 設備機器 照明 炉台 塗装 完成
屋根の骨格・小屋建て 完成後のお住まいの様子
屋根垂木 屋根造作 金物取付