宮崎県の中西部、綾町の高台で乗馬用厩舎が完成に近付き、並行してログハウスの管理棟も建築中です。
土地名義変更等の関係で、厩舎スタートが4ヶ月、ログハウスは5ヶ月遅れました。
両方の建物とも当初の予定図面を東西反転させ、二つの建物を左右逆に配置して建てています。
マシンカットの先進地フィンランドで加工されたラミネート角ログを組み建てます。
完成までの詳細をどうぞご覧下さい。
定規となる遣り方を元に、地盤改良そして基礎工事 。
管理棟(南北7m×東西8m)は道路から北へ7m、厩舎から西へ3m離して建てることになりました。
地盤改良に重機がはいり、普段より広く砕石を締め固める為、四方とも2m広げて遣り方をお願いしました。
遣り方の横木(貫き)に印した基準点に糸を張ると布基礎中心線となり、水平となる水糸は高さの基準にもなります。
まず、遣り方内の雑草を根こそぎ取り除きます。地質が良いので根も元気な張り具合のようです。
全体がほぼ水平になるように高い部分の土も除いていきます。
全ての雑草が取り除かれ、深く水平に掘られた遣り方の中を、隅々までローラーが何回も往復しながら、十二分に締め固めていきます。
最近まで耕作されていた厩舎の地盤より少し固いようです。
土俵のように硬く締められた上に、砕石が運び込まれました。
砕石を水平に広げながらローラーで少しずつ締めていきます。全体が均一の高さになるよう、精密に測定できるレベルで何回も確認しながら進められています。
砕石を重ねながら少しずつ何回もローラーが往復しています。
さらに手押しのプレートで、まっ平らになるよう丁寧にこまめに固められていきます。
小雨の中、前を持ち上げたトラックに、ユンボの力を借りてローラーが載せられています(左)。その後、ユンボも器用にトラックの荷台に納められました(右)。
基礎工事が始まりました。
遣り方の基準線に位置と高さを合わせながら、犬走り外周の型枠が設置されています(左)。水道屋さんは一足早く見えて、水周りの配管を済まされました(右)。
防蟻剤が撒かれた上に防水ポリフィルムが敷かれ(左)、背筋が進んでいます。
ベースの真ん中の高さにくるようサイコロ状のブロックで配筋が持ち上げられています。(右)。
ベースの配筋に緊結して、布基礎の中心となる縦の配筋が出来てくると、トイレや洗面所・浴室の空間が見え、配管の位置も明確になってきます(左)。
厩舎と地下でつながる電気配線用の管も準備されました(右)。
厩舎同様に生コンの検査サンプルが取られ、生コン打設が始まりました(上)。
クレーンに吊られた器から、十分に攪拌された生コンが勢いよく出てきます(下左)。隅々まで生コンが行き届くように振動機を細かく掛けて行きます(下右)。
トンボと呼ばれる道具で器用に全体が均されています(左)。
仕上げは金小手(右)。
天気にも恵まれ、十分に養生して固まったベース(左)。
その上に墨付けして、立ち上がりの型枠が設置されています(右)。
電気配線用の管も問題無く(左)、洗面所となる場所の配管も予定通りの場所に立ち上がっています(右)。
量は少ないのですが、気の抜けない布基礎の生コン打設。型枠を外すと生コンが行届かなかった場所は一目瞭然となります。隅の隅まで行き渡るように振動機をこまめに掛けていきます。
ある程度生コンが固まるのを待って、上端の仕上げとなるレベラーの準備が始まりました(左)。レベルで各所の高さを細かく確認し、釘の上端が仕上げの高さとなるようレベラーを流し込みます(右)。
養生期間を置き、型枠を外しました。バリを取って落ちた生コンくずをはがし、立派な布基礎が出来上がったようです。


建築実績〜完成作品〜へ戻る



▼河野さんちCONTENTS
厩舎 地質調査 仮設配線 地鎮祭    〃    ログ組建 電気・屋根工事
  〃  地盤改良 基礎工事 足場架設 放牧場  丸太加工 柵造作
   〃  組み建て 屋根工事 外壁工事  厩舎   馬房開き戸 雨樋 ほぼ完成
   〃  天井内壁 電気配線 階段造作 管理棟  戸窓設置 天井・床 設備機器
   〃  収納・ロフト・馬房・開き戸の造作 完成
管理棟 フィンランド工場 コンテナ荷降ろし 完成後のご様子
6月28日
   〃   地盤改良 基礎工事