宮崎県の中西部、綾町の高台で乗馬用厩舎が完成に近付き、並行してログハウスの管理棟も建築中です。
土地名義変更等の関係で、厩舎スタートが4ヶ月、ログハウスは5ヶ月遅れました。
両方の建物とも当初の予定図面を東西反転させ、二つの建物を左右逆に配置して建てています。
マシンカットの先進地フィンランドで加工されたラミネート角ログを組み建てます。
完成までの詳細をどうぞご覧下さい。
昨年10月にフィンランドのメーカーと契約致しました。
精密に加工されたログハウスのキットは、戸・窓や20種類近い板などと共にコンテナに積み込まれ、 工場からヘルシンキ港に陸送された後、北海・北大西洋・地中海・紅海・アラビア海・インド洋を経由し1月7日、博多港に到着しました。
ログメーカーよりメール添付で写真を頂きました。
会社事務所の外観やログ加工工場の内部、スタッフの集合写真です。
戸や窓、板や金物は別の会社の製品で、それらが一つのコンテナにまとめられて輸出されます。

土地の関係で、キットを大きな倉庫に一時保管することになりました。
1月15日早朝、40ft(12m)のコンテナが倉庫に到着(左)。
荷降ろしには15tクレーンとユニック車を使います。各梱包を載せたパレットには、引き出し易いように頑丈なロープが準備されていました(右)。
ユニックの後ろをコンテナにつけ、引き出してはクレーンで吊り上げる方法です。最初はビクともしませんが、少しずつ慎重に引き出していきます(左)。
最後尾に積まれているのは戸と窓、そしてダンボールに入れられた金物の類で、最初に降ろしました。頑丈なログの梱包が下になり、その上に様々な板、一番上に長物の棟木・母屋(右)。
防腐防蟻剤が加圧注入されたグリーン材。断面サイズや長さの違いで数種類に分かれます(左)。
約11mの棟木・母屋は全員で一本ずつ抱え、一番奥へ(右)。
ログの梱包が5、その他の梱包が6。そしてダンボールやナイロンテープに巻かれた金物類などが28。
どの位の期間ここで保管するかまだ不明ですが、フォークリフトでうまくまとめて、この上からブルーシートで覆いました。

ようやく組み建ての日程が決まり、現場にキットを移動します。
フォークリフトで4tトラックに積み込み、約2kmの距離を何回か往復します。
大型クレーンで道路上のトラックから吊り上げ、基礎の直ぐ近くへ。
当初の予定より丁度5ヶ月遅れで、キット全てが現場に到着致しました。
いよいよ組み建てです。


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▼河野さんちCONTENTS
厩舎 地質調査 仮設配線 地鎮祭    〃    ログ組建 電気・屋根工事
  〃  地盤改良 基礎工事 足場架設 放牧場  丸太加工 柵造作
   〃  組み建て 屋根工事 外壁工事  厩舎   馬房開き戸 雨樋 ほぼ完成
   〃  天井内壁 電気配線 階段造作 管理棟  戸窓設置 天井・床 設備機器
   〃  収納・ロフト・馬房・開き戸の造作 完成
6月27日
管理棟 フィンランド工場 コンテナ荷降ろし 完成後のご様子
   〃   地盤改良 基礎工事