宮崎県の中西部、綾町の高台に乗馬用厩舎とログハウスの管理棟を建築中です。
照葉樹林の山々に囲まれ、多くの鳥達が行き交う中、ひばりのさえずりを頭上に聞きながら建築が始まりました。
土地の名義変更等の関係でスタートが4ヶ月遅れましたが、当初の予定図面から東西を反転させ、二つの建物を左右逆に配置して建てる事になりました。
フィンランドで加工されたラミネート角ログのキット一式は既に到着し、近くの大型倉庫で出番を待っています。
完成までの詳細をどうぞご覧下さい。
厩舎の工事が始まりました。
配置を決めて基礎造作の目印となる『遣り方』を行いました。
その中に重機がはいり、いよいよ工事が始まります(左)。肥沃な土地とみえて、根を張った草が茂っていますが、それらを根こそぎ取り除きます(右)。
表層を深めに掘って重量の有るローラーを丁寧にかけ、基礎よりも広い範囲の地盤を締め固めていきます。
馬房中央に穴を掘り、水抜き用の土管を埋めます(左)。大きな石と中小の石が準備してあります(右)。
直径60cm深さ120cmの土管の、下半分にまず大き目の石を入れて締め(左)、その上から中小の石をかぶせました(右)。
改めて土管の周囲(左)と内部(右)を締め固めていきます。
砕石を敷き重ねながらその上をローラーで何回も締め固めています(左)。
最後にランマーで全体を丁寧に締めていきます(右)。
犬走りの外周となる部分に型枠が設置され(左)、防水ポリフィルムが敷き詰められています(右)。
その上に鉄筋が組まれ(左)、基礎ベースの中央の高さに鉄筋がくるよう角石で全体が浮かされています。土管の周りには補強配筋がされ、布基礎部分には縦の配筋も設置されています(右)。
管理棟とを結ぶ電気配線は地中を通します。その為の配管は階段下の邪魔にならない場所に取り出せるようにしました(左)。
土管の上部が基礎ベースと一体化するよう丸く型枠が固定されています(右)。
昨年の法改正により建築確認に添付する書類が増え、生コンが規定通りの品質か否かの検査が最初に行われました。
いよいよベース部分の生コン打設が始まりました。振動機を使って隅々にまで漏れなくコンクリートが行き渡るよう慎重に進められています。
ベテランの左官さんが型枠に付けられた目印を元に表面を均していきます。
犬走りは外部に向けて3cm下がるように傾斜がつけられました。
住宅などは金コテを使って凹凸の無い表面にしますが、今回は木ゴテで少しざらついた表面に仕上げられました。
馬の通り道となる犬走り部分は、箒目を立てて滑りにくくしてあります。
再度計測され、布基礎の墨付けがベースにしるされました(左)。
馬洗い場には三本の柱が立ちます。その柱を受ける円柱基礎の配筋も準備され、羽子板付きのボルトが上に固定される予定です(右)。
布基礎用の型枠が組まれ(左)、柱受けには直径30cmのボイド管が型枠の代わりとなります(右)。
布部分の生コンは少量ですのでクレーンは使わず一輪車が活躍します(左)。
バイブレーターで振動させ隅々まで生コンを行き届かせます(右)。
位置と高さをしっかりと確認して円柱が造作されます。柱を固定する羽子板ボルトも予定の場所に固定されました。
生コンがある程度固まる間に、四辺の型枠が取り外されていきます(左)。
布基礎の高さを均一にするレベラーを準備中(右)。
アンカーボルトや型枠に付けられた目印をもとに、布基礎が全て同じ高さになるようレベラーを流していきます。
三ヶ所に立派な円柱ができつつあります(左)。
雨の心配は無さそうですが念のため、レベラーが固まるまでの養生にビニールシートが被せられました(右)。
倉庫となる3坪の仮設事務所と簡易トイレが設置されました。
四面に足場が架けられ(左)、プレカットされた構造材や端柄材も到着して出番を待ちます(右)。


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▼河野さんちCONTENTS
厩舎 地質調査 仮設配線 地鎮祭    〃    ログ組建 電気・屋根工事
5月23日2
  〃  地盤改良 基礎工事 足場架設 放牧場  丸太加工 柵造作
   〃  組み建て 屋根工事 外壁工事  厩舎   馬房開き戸 雨樋 ほぼ完成
   〃  天井内壁 電気配線 階段造作 管理棟  戸窓設置 天井・床 設備機器
   〃  収納・ロフト・馬房・開き戸の造作 完成
管理棟 フィンランド工場 コンテナ荷降ろし 完成後のご様子
   〃   地盤改良 基礎工事