宮崎県の中西部、綾町の高台に乗馬用厩舎とログハウスの管理棟を建築中です。
照葉樹林の山々に囲まれ、多くの鳥達が行き交う中、ひばりのさえずりを頭上に聞きながら建築が始まりました。
土地の名義変更等の関係でスタートが4ヶ月遅れましたが、当初の予定図面から東西を反転させ、二つの建物を左右逆に配置して建てる事になりました。
フィンランドで加工されたラミネート角ログのキット一式は既に到着し、近くの大型倉庫で出番を待っています。
完成までの詳細をどうぞご覧下さい。
外部・内部の造作が進んでいます。
厩舎の一階には、開き戸付きの大きな収納が三ヶ所(馬具・餌・鋸屑)と階段下を利用した戸無しの棚が設置されます。施主のご希望通りの高さで、棚を支えるかまちが三列取り付けられています(左)。
馬房以外は内壁無しの予定でしたが、スイッチを入口横に全て集約して電気配線も相当な量になりましたので、ドア周りに内壁を追加して配線を隠しました(右)。
ロフト奥にも三ヶ所の戸付き収納が予定されています。両開き・引き違いも検討されましたが、上引き上げの戸を作ることになりました(左)。
馬房上にも立派な手摺りが付きました。屋根裏部屋の意味を持つロフトですが、収納だけの空間には勿体無いような良い空間が出来上がっています(右)。
下の手摺り柱には以前のログハウスで残った物を使い、上には丸太がきれいに加工されて設置されました(左)。
大工さんの細やかな心遣いと見事な技で、踏み板に滑り止めも加工されています(右)。
収納に頑丈な棚板を設置中(左)。
階段下にも棚が付き、多用途に使えそうな収納スペースが出来ました(右)。
出入り口に4枚、収納に8枚の開き戸が準備されています。相当な重量になりますので、四隅や横木に金物を取り付け、変形を極力抑えます(上・下左)。
馬房ルーバー窓の金網周辺も、しっかりと内壁が造作されました(右)。
足場が取れて外観が現れました。二色の塗料は全面3回塗りです。
南西から(上左)、南面(上右)、南東から(下左)北面(下右)。
馬具や様々な小道具等は馬洗い場からも使えるように、内外に開き戸が設置されます(左)。
屋根垂木用L金物が横木に、筋交い留め金物が四隅に使われています(右)。
馬房の二面に固定の金柵が取り付けられました。
あとは出入り口二ヶ所に四枚の片開き戸が付く予定です。
管理棟からの出入り口となる馬房入口はアルミサッシのドア。余裕を持って開口されていた基礎部分にもコンクリートが詰められました(左)。
ドアの下枠と土間の間にわずかながら段差がありましたが、引っ掛かりが無いようにモルタルで両側が補修されています (右)。
収納外側の開き戸の一枚が完成(左)。後で開き戸に不具合がなるべく出ないよう、大型兆番を上下三枚ずつ付けて、慎重に設置されていきます(右)。
ロフト収納には上引き上げの開き戸6枚が付きました。固定金具と取っ手はこれからです(左)。
一階収納の内部開き戸6枚も金具を残して出来上がりました(右)。
馬洗い場の二面には、排水受けの三方張りが取り付けられ、この上に網目の平金物が乗ります。
厩舎内部にも水道蛇口のご希望がございましたが、基礎工事前に配管するよう水道屋さんへ指示するのを当方が忘れていましたので、犬走りを切り、布基礎に穴を空けて配管してもらいました(左)。手前にコンセントが設置されていましたので、馬房の壁に水栓柱が固定されました(右)。


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▼河野さんちCONTENTS
厩舎 地質調査 仮設配線 地鎮祭    〃    ログ組建 電気・屋根工事
  〃  地盤改良 基礎工事 足場架設 放牧場  丸太加工 柵造作
   〃  組み建て 屋根工事 外壁工事  厩舎   馬房開き戸 雨樋 ほぼ完成
   〃  天井内壁 電気配線 階段造作 管理棟  戸窓設置 天井・床 設備機器
6月25日
   〃  収納・ロフト・馬房・開き戸の造作 完成
管理棟 フィンランド工場 コンテナ荷降ろし 完成後のご様子
   〃   地盤改良 基礎工事