霧島連山を真横に見渡すような小林市の高台に、フィンランド製 ”ラミネート 角ログ”を使った住宅が完成しました。 見事な出来栄えを見て頂きたかったのですが、追加・変更・やり直しで、たっぷりと時間を掛けることになり、ようやく引っ越しが終わりました。
ログハウスの良さの一つが、比較的自由に追加・変更が出来る事。
出来具合を見ながら、ああしたらもっと良くなる、こうしたら勝手がいいと、施主を中心にみんなが智恵や経験を出し合いながら、工夫を重ねるのはなかなか楽しいもので、当初のプランよりはるかに質の高い住居になったと思います。 「完成見学会」・・・どうぞ、ごゆっくりご覧下さい。


西隣の駐車場・倉庫・趣味の部屋。四畳半二部屋も残材で総板張り。 幅9m×奥行8.5m。一階壁高3m、ロフトは棟木まで4.5m。
南西L形の広いデッキ。下はベタ基礎に円柱の束。犬走りには水はね防止の砕石。 施主のたってのご要望で、釣り具の部屋の横に魚調理用流し。
大いに活躍を期待!
キッチン横に階段と洗い場。プロパン・給湯器・灯油タンクの足場を確保し、U字形の犬走りには白い砕石。 合併浄化槽は倉庫の裏側に。
道路に面する北側も見栄え良く出来ました。周辺に植樹の予定。
キットと一緒に輸入した戸や窓。全てにセトリング対策が施されています。玄関ドア。 霧島連山を見渡せるバルコニー。台風や雨対策を十分に考慮して、頑丈に施工された屋根や妻壁。
玄関正面。三和土(タタキ)はタイル。左には靴箱、その上に和室側から押入、上に戸棚。 框(カマチ)には自然木の曲がり木。
リビングとの間に予定していたドアは最終段階で無しになりました。
玄関正面に二枚のアクリル板入り固定窓。プランは一枚の小さめな飾り窓でしたが、和室採光の為変更。 和室側から。右は靴箱の上に造作された押入れ用の開き戸。壁は薄いベイジュとグリーン。天井には竹網代。
玄関(右奥)から入ると、リビングとダイニングキッチンが広がり、左手には一段高い和室。奥正面(手前)に階段、その左奥に水回り。 和室内部。床の間の案が変化して茶室風の飾り棚。框は自然木をD 形にカットして溝を加工。右側にアイデアの詰まった戸袋。
この部屋だけ完璧に雰囲気を変えたいとご希望の和室。内側には襖紙。子供が小さいのでガラスの替わりに全て障子風アクリル板。 リビング側はパインの無垢板。
家中央のノッチ周辺にスイッチ類を集約してあります。
吹き抜け上部からリビングを見ると、正面に大きな出窓、右手に掃き出し窓、右手前の角にストーブ。 リビングとダイニングキッチンをオープンにつなぎました。キッチンの右手には掃き出し窓と外への階段。
リビングセンターには施主製作のテーブルが置かれました。
家族が憩うこのリビングも、季節ごとにその様子をかえながら、大事なくつろぎの場所として、このログハウスの一番の空間になってゆきます。
左が大型のクローゼット、奥が洗面所にお風呂、右がトイレ、手前から右へコの字形の階段でロフトへ。 洗面所には定番の洗面台に洗濯機。空きスペースは棚などを設置して可能な限り活用しました。
トイレ。天井の高い一階では、どこも上の大きな空間に利用の価値があります。 まだ未使用のストーブ。梅雨から活躍しそうです。煙突掃除は大きなタワシの付いた長いワイヤーで下から。
階段の上に十分な空間を取る為、上の子供部屋にオモチャ棚付きベッドが造作されました。 最初にお会いした時はまだ赤ちゃんだった長女茜ちゃんも、日毎にかわいいお嬢さんになってゆきます。
ロフトの中廊下を、中心より少し子供部屋側にして、反対の主寝室を広くとりました。 吹き抜けにはストーブ煙突とシーリングファン、4個のペンタ゜ント照明。大型フィックス窓。
子供の遊び場からバルコニーへ。
遊び場上の電動の天窓が、採光と通風に効果的です。
窓には全て飾り額縁が付きました。施主施工の塗装が、雨と紫外線からログハウスを守ります。

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▼岡原さんちCONTENTS
四方の風景と地質調査 天窓・煙導囲・和室・窓
地鎮祭と基礎工事開始 キッチン・和室・塗装・玄関
土台敷設とコンテナ到着 炉台・倉庫・収納・塗装
組建て初日 照明・玄関・諸々の仕上げ
組建て二日目
完成
完成見学会
棟上げまで 建ててみて住んでみて
補強・電気配線・窓設置 完成後の変化
壁・階段・屋根・煙突