以前は、大工さんがノコやカンナやノミを駆使して、仕口(凸凹状になった材の接合部)の加工をしていましたが、今はほとんどが専門工場でカット・加工されて届きます。
クレーンを使ってそれらを順番に組み合わせ、骨格を形作っていきます。
今回は、棟上げから屋根工事・外部工事をご覧下さい。
前もって、基礎の上に基礎パッキンを挟み、その上に土台・大引・火打土台(頬杖を横にしたもので、直角に交わる土台を斜めに固定します)を設置し、柱を立てておきます。
番号の付いた角材を一本ずつ柱のほぞに差し込み(上左)横にもつないでいきます。角材の横幅は同じですが、縦サイズは何種類もあり、場所によって使い分けられています(上右)。
柱の上に横一面の桁(ケタ)と梁(ハリ)が乗り(下左)、少し変形の屋根構造も少しずつ現れてきました(下右)。
屋根の骨格となる、棟木や母屋(モヤ)や柱も組み上げられ、全体の形が出来つつあります。
傾斜方向に、尾根を支える垂木(タルキ)が取り付けられています(下右)。
両側は普通の切り妻の屋根構造ですが、頂上部分は「入」の字のように北側からの屋根が棟木より更に長く延びて、南側に大きな出窓が付くプランです。
この屋根にこだわりのある施主が、その鼻先をノコでカットしています(左)。
ご家族や親族の皆さんもご参集になり、組み建ての様子をご覧頂いています(右)。


野地板の合板が垂木の上に張られ、その上に防水ルーフィングが重ね張りされました。
上棟のお祝いに弓矢飾りが取り付けられ、吹き流しが気持ち良さそうに風になびいています。
無事に棟が上がり一段落して上棟式の準備を待つ、施主ご一家と大工さん達。
家の周りには、近隣の方々や施主の友人知人のご家族連れが、沢山お集まりになっています。
山程に準備された紅白のお餅やお菓子やお金が、この後屋根の上からまかれ、一杯になった袋を手に、大勢の老若男女の笑顔が輝いていました。


さあ、これから屋根・外装・内装と、少しずつ進んでいきます。
昨夕の「せんぐまき」の歓声がまだ残っているような敷地の雰囲気ですが、これから日々地道な施工が続いていきます(左)。
道路の向こう側を通る本管から水道管が引かれ、排水溝まで雨水用排水管が布設されました。こういった公道工事には予想以上の金額が掛かります(右)。
屋根の板金工事が始まりました。屋根の隅々には全て水切りの板金が取り付けられ、構造材との水切りをして木材を守ってくれます。
薪ストーブの煙突を通す為、野地板に穴が空けられました(左)。
家の骨格となる柱や梁が、出窓の場所から差し込む陽光に光り輝いて見えます(右)。
屋根仕上げ材はコロニアル・スペリアルNEO、色はココナッツ・ブラウン。下から一枚ずつ張り上がっていきます(左)。
煙突の場所にはフラッシングが取り付けられ、煙突を固定しつつ雨漏りを防ぎます(右)。
モスグリーンの外装板が張られています(左)。
機能的にデザインされ工場生産をされる外装板の取り付けには、下地の金物が重要な役目を担っています。凸のある金物を縦に設置し、その間に外装板を落とし込むやり方ですが、上下固定は釘留めされた小さな金物が外装板の上部を押さえつつ上からのを引っかけるようになっています(右)。
凸板金のある縦の隙間は、同色のコーキング剤で後程埋められます。

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9月24日1
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